米沢前市長阿部三十郎氏による紙芝居
米沢市長3期12年務められた阿部三十郎さんから10月31日福岡県朝倉市で紙芝居「鷹山公物語」を上演された動画を頂きました。今年蒔田の吉良歴史研究会第35回の講演会でも2回目7月5日に会場、旅館松島で講演していただきました。
ほかに大変貴重なメッセージもいただきましたので、お伝えいたします。
以下メッセージです。
酒田市長に本間正巳さんという方がおられました。1期目の途中で咽頭がんを患われ、その後しばらく、機器を用いた人工発声によって市長職を務めておられました。
その頃、米沢駅前の寿司屋さんへ行ったところ、そこのご主人も本間市長と同じ機器を使用しておられ、カウンター越しに「テレビのニュースで見る酒田市長の姿に励まされている」と言いました。
後日、山形県市長会議があり、隣席の本間市長にそのことを伝えました。
それから半年経って、米沢での催事に本間市長が来られ、私に「例の寿司屋の場所を教えて欲しい」と尋ねました。
帰りに寿司屋へ回り、しばし話をされたようです。そして、2週間後に亡くなられました。ちょうど10年前のことです。自分の余命が幾ばくもないことを感じながらも、同病の米沢市民を励ましていったのです。
昨夜、東京から友人が帰ってきたので、久しぶりにその寿司屋さんの暖簾をくぐりました。
ご主人亡き後、寿司を握り始めた奥さんから、ご主人・本間市長・奥さんの三人が並んでいる写真を見せて貰いながら、首長(リーダー)の心構えについて、改めて感じ入りました。
兵庫県知事や伊東市長の振る舞いを見るにつけ、本間酒田市長の、首長としての「最後の行動」を広く日本国民に知って貰いたいと思いました。
